2023年4月
写真: Delfino Sisto Legnani - DSL Studio および Genevieve Lutkin
トゥーグッド X メゾン マティス | 「エスキス」
フェイ・トゥーグッドは、ミラノデザインウィークでメゾン・マティスと共同で家具とラグの新しいコレクション「 Esquisses 」を発表しました。アンリ・マティスの子孫によって設立されたメゾン・マティスは、この芸術家の作品にインスピレーションを得たデザインオブジェクトのハウスです。
「メゾンが私たちにコラボレーションを依頼したとき、私は特に感動しました。なぜなら、私の『アッサンブラージュ・ファイブ』は、ヴァンスにあるマティスの礼拝堂に完全にインスピレーションを得たものだったからです。1951年に奉献されたロザリオ礼拝堂は、『真実の探求に捧げられた全生涯』の終着点です。ステンドグラスには、アーティストならではの熱烈な色彩が見られ、竹の棒に木炭をつけてマティスが描いた十字架の道行きを描いた真っ白なタイルがあります。
これらの絵の中の線を眺めることは、マティスからの手紙を読んでいるような親密な体験です。デイヴィッド・ホックニーは、マティスのデッサン力を「線に意味を持たせ、直線的な解決策を見つける」探求だと説明しています。
ドローイングを出発点として、マティスのスケッチのモチーフに対応するジェスチャー、線、形のライブラリを作成する作業に取り組みました。私は、マティスが 40 年代に作成した一連のテーブル静物画に何度も戻ってきました。果物、野菜、家庭用品、すべてが彼の雄弁で本質的な線で描かれています。最終的に 100 を超えるスケッチができましたが、最初はそれらをカタログ化するために、最高の 24 枚を選び、コンサーティーナ ブックにまとめました。その形式からすぐにラグと毛布が思い浮かびました... そして、それが私たちが開発した最初の作品でした。
このラグは天然ウールで作られているので、羊に見られる色だけを使用しています。マティスは色彩で有名ですが、私の中に反逆者的なところがあるのかもしれません。コラボレーション全体をニュートラルな色合いのパレットにしたいと思いました。すべては線と形です。モチーフのコンサーティーナ ライブラリにより、家具を見ることができました。布張りのアームチェアとスツール、そしてコーヒー テーブルを制作しました。これらはすべて、スケッチの過程で見つかった形やジェスチャーから開発されました。完成した作品はすべて、絵のようなエネルギーとわずかな不規則性を持っています。」 - フェイ トゥーグッド