2021年11月

トゥーグッドのように、レッテルを貼られることを拒否する、志を同じくするクリエイターや進歩的な思想家を称えます。レトロ家具とデザインの店「ザ・ピーナッツ・ベンダー」の創設者、ベッキー・ノーランとバーニー・リードが、トゥーグッド・コレクション 015 のアイテムを身に着け、新居の設計に着手するトゥーグッドと対談します。

晴れた日曜日の朝、ベッキーとバーニーは「近所の人たち」に雨を降らせた。デザインにこだわるこの夫婦は、賃貸ではない初めての家に引っ越したばかりで、ボイラーが故障中にもかかわらず、気分は楽観的だ。「しばらくキャンプに行くよ」と髭面のバーニーは微笑む。一時的に白く塗られたペンキが、このカップルが集めた宝物のための真っ白なキャンバスの背景になっている。ベッキーが作った石器のポットと肩を並べる、無名のビンテージ陶器。60年代のモジュラー棚。慎重に選ばれた椅子のアンサンブル。

ベッキーはフリントのウッズマンジャンパーを着用し、バーニーはフリントのエクスプローラージャンパーを着用しています

仕事の話

それで、その名前はどこから来たのでしょうか?

ベッキー: ピーナッツ売り？最初は何か探してみようと思っていたんですが…

バーニー：曖昧ですね。

ベッキー：ええ。曖昧です。私たちが「ザ・ピーナッツ・ベンダー」をオープンしたのは約15年前で、当時はヴィンテージが流行っていました。ふらっと立ち寄れる骨董品店というアイデアが気に入っていて、人を引き付けるような名前にしたかったのです。バーニーのレコードコレクションの中に「ザ・ピーナッツ・ベンダー」というキューバのジャズのLPを見つけたので、よし、これでいいかと思いました。

バーニー：時々、もう少しミニマルで、もう少しクールだったらよかったのにと思うことがあります。

ベッキー: 私たちがやりたかったのは、特に 60 年代風や家具をベースにしたデザインにはしたくなかったんです。

バーニー: 当初は、店頭に面した、もっと伝統的なお店でした。2008 年に開業し、8 年間、小さな窓 1 つの店を営んでいました。今では窓が 10 個ほどあり、1 つ 1 つに税金がかかるため、コストがかなり高くなっています。

ベッキー: もう、ここはお店として運営しているわけではありません。私たちのスタジオのようなものです。最近は在庫の回転率がずっと高く、常に何かに取り組んで、常に写真を撮っています。倉庫のような場所になることもあります。おかしなことですが、たくさんのショーウィンドウがあるのに、誰にも覗かれたくないんです。散らかっているんです!

バーニーはシアラーTシャツを着ています

最初にあなたたち二人が始めたきっかけは何でしたか?

バーニー: 一番のきっかけは、自分たちのために何かしたいと思ったことです。私たちは二人とも家具に興味がありました。そして、デザインも好きでした。それで、やってみようと思ったんです。

ベッキー：あなたはレコード収集家だったわね。私はラジオグラムが好きだったの。

バーニー: 私にとって、レコードは狩猟と採集の道に私を導いてくれました。ボブ・ディランのレコードにはミルトン・グレイザーのプリントが付いていて、髪の毛がエルヴィスを綴っているような感じでした。それで私たちは市場やカーブーツなど、掘り出し物を見つけられるところならどこでも始めました。私たちは本当にわずかな資金でそれをやりくりし、間違いなく仕事を通じて学びました。すぐにオンライン化したいと思い、ウェブサイトを常に変化させ、動いていきたいと思いました。これは他のディーラーがやっていないことです。

ベッキー: 私たちは忙しくして在庫を回したいと思っていました。ただ店に座って、本当に高価な家具が売れないのを待っているだけにはしたくありませんでした。週に数回、午前 2 時に起きて、国の反対側まで車で行き、市場に行って、その日の夜 7 時に帰ってきます。凍えるような寒さ、たくさん歩くこと、徹底的に物色すること… 私たちはそれが大好きでした!

ピーナッツベンダーのヴィンテージ家具

掘り出し物探しほどコレクター魂を養うものはありません。

バーニー: まさにその通りです。今でもそうしていますが、やり方が少し違います。私たちは、他のディーラーほどリサーチをしていないような気がします。この男性については正直に言わなければなりません。本当にその通りなのですが、何かについて知りすぎると、ちょっとした呪いになるような気がします。私たちのお気に入りの作品の中には、誰が作ったのかわからないものもあります。たとえば、このテーブル。刻印もなければ、デザイナーの作品でもありません。ただ見た目が素晴らしいのです。美しく、愛らしく、古いものです。そして、目利きの人が作ったものなのです。

コレクターにとって本能はとても重要です。好みは変わります。

 バーニー: 私たちもすぐに飽きてしまいます。初期の頃はエルコールをたくさん買っていて、とても人気が出たので、エルコールを売るだけでビジネスが成り立つこともありました。でも、それは私たちにとってまったく面白くないですからね。

相手の弱点は何でしょうか？

ベッキー：バーニーの場合、バナナやクレイジーなピースなど、かなり風変わりなものだと思います。

バーニー: インテリアには遊び心を取り入れるのが好きなんです。でも、ちょっと真面目になりすぎて、ちょっと古臭くなりすぎることもあります。ベッキー、あなたの弱点は何ですか? それは難しいですね。何に弱いんですか?

ベッキー：高品質で低価格なデザイン！（二人とも笑）

ベッキーはシェパードシャツとベイカートラウザーを着用しています

完全に考えが変わったことは何ですか?

ベッキー：80年代は私たちにとってとても嫌悪感を覚える時代でしたよね？15年前は…でも今は、実はそれほど悪くありません。

バーニー: ええ、メンフィス時代のような感じです。ザ・ピーナッツ・ベンダーは、常に非常に折衷的で、ほとんどの時代のほとんどのデザインに対してオープンだったと思います。私たちが組み合わせるものに関して、制限外のものやテーブル外のものはあまりないように感じます。

あなたたちは今何に興奮していますか？

バーニー：今はもっと色が欲しいという気持ちが少しあります。すべてがとても自然に進み、それが気に入っています。誤解しないでください。でも、すべてが同じように見え始めました。

ベッキー：私もそう思います。私たちはこの場所のためにアイデアやデザインをまとめてきましたが、初めてカラフルな場所にするつもりです。色彩の世界に入るのは本当にワクワクします。選択肢がたくさんあるので、世界はあなたの思い通りになります。

バーニー: イタリアに行ったことで、たくさんの色に目を開かされたと思います。私たちはフランスで多くのものを買い付けてきました。フランスには独特の雰囲気があり、とてもナチュラルで、木材を多く使っていて、素晴らしいです。でも、イタリアに行って 70 年代や 80 年代の作品を見ると…

ベッキー：ベルベットとプラスチック、色と質感。私たちはちょうど大規模な買い付け旅行をそこでした。そして、配達が終わってバンから荷物を降ろしているとき、ああ、なんてこと、すごくうるさいの！

バーニー: かなり狂ったように見えました。ウィリー・ウォンカのようでした。その後、私たちはそれを分解して小さなコレクションにまとめましたが、最初はクレイジーなものから始めました。

バーニーはブラックスミスジャケットとゲームキーパーズボンを着用しています

家づくり

ここは今、真っ白なキャンバスです。皆さんはそれを剥ぎ取りましたか?

バーニー：そうだね。

ベッキー: 私の理論では、実際に解決しようとするには、不快なことが十分必要だということです。嫌いなものを取り除いて、他のすべてを白く塗りつぶしましょう。

バーニー: カーペットを全部寄付して、窓の真ん中にあったこの奇妙な壁を取り壊したんです。

それで、全体的に大きな計画があるのですか、それとも一度に一つずつですか?

ベッキー: まず2階全体をやり、それから1階をやります。1階はもう少し費用がかかりそうですから。今は計画を練って材料を準備しているところです。

バーニー: 2階にはカーペットを敷く予定です。フロア全体に素敵な高級カーペットを敷き、色彩の実験も行っています。暖かくて居心地のよい空間にしたいと思っています。アート作品の大半は2階に置いて、1階は最小限に抑えようと考えています。彫刻をいくつかと、素敵な影を作るための素晴らしい照明だけです。

ベッキー: 各フロアを同じ色調で、素材を変えて質感をミックスするというアイデアが好きです。2階は、深みのある、豊かな、暗い、さびた赤にしようと思っています。前のアパートでは、カーペットを剥がしてコンクリートの床にし、透明なエポキシ樹脂を塗りました。これで、すぐに磨き上げたコンクリートのような外観になりました。1階の表面が均一なので、空間が広く見えるのです。

料理人は誰ですか？そしてあなたの夢のキッチンは何ですか？

ベッキー: 私は料理担当です。夢のキッチンです。鍋を全部フックに掛けて、すぐに取り出せるようにするのが気に入っています。真ん中に中華鍋の火がついた、大きくて素敵なコンロが欲しいです。特注のステンレス製のキッチンにするつもりなので、床から離れた場所に置きます。

バーニー、一番興奮していることは何ですか？

バーニー: レコードを全部きちんと収納しておくのはいいことだ。どこに住んでも、数か月も経つと、その空間が実際にどう機能しているかがわかってくる。時には、変更を急ぎすぎることもあると思う。玄関を入ったら、靴やコートを置く場所が必要だと気づく。ここは物をあまり置かないようにしたいけれど、犬の散歩から泥だらけのブーツで帰ってくると、どこかに押し込める必要がある。

ベッキー：本当にわくわくしています。私たちは長年、賃貸物件には決して置けないような、恒久的なキャビネットやデザインのディテールに憧れてきました。これからは、自分たちの個性を存分に表現できるようになるので、とても楽しいです。

ベッキーはドラフトマンドレスを着用

トイレに行っちゃった

さて、フライパンについて話しましたが、ベッキー、あなたの鍋はどうですか?

ベッキー：あれはロックダウン中に手に負えなくなったプロジェクトでした！ 誕生日プレゼントとして、2年前に Turning Earth でコースを受講しました。一緒に受講したのですが、その後は特に何も起こりませんでした。その後、ロックダウン中にしばらくは本当に忙しくなりました。みんな家にいて、家を見て、家具を買いたがっていました。私たちは外出して何も買うことができなかったので、しばらくすると在庫がなくなり、本当に静かになりました。粘土を注文して、毎日数時間だけやりました。すぐにフルタイムになりました！ それを世に出すために、ちょっと自己満足的な Instagram アカウントを始めたのですが、だんだんと本格的になり、人々が購入を希望し、もっと早く作れるようにする必要がありました。それで、この巨大でピカピカの窯を買ったのですが…

バーニー：本当に素晴らしい見た目ですね。素晴らしいです。

ベッキー: ピーナッツベンダーのフェラーリのような、中年の危機のようなものなのかなと思いました。私にとっては本当に転機となりました。自分にとってクリエイティブなものを持つのはとてもいいことです。そして、私はそのプロセスが大好きです。そうですね、それは信じられないほどセラピー効果があります。陶芸をする人は皆そう言います。

バーニー: ベッキーが売り始める前、アパートはゆっくりと鉢植えでいっぱいになり、隅々まで成長していました。私はそれがとても楽しかったです。

では、陶芸とピーナッツベンダーの今後はどうなるのでしょうか?

ベッキー：そうですね、現在、2022年にThe Peanut Vendorでグループ展を計画しています。

友人のロキシーとガスが運営していて、私も陶芸家と画家と一緒に参加する予定です。とても楽しみです。これまでそこでは壁のスペースが足りないこともあり、実際にやったことはありません。もうスペースはありませんが、壁を建てることでスペースを作るつもりです。

バーニー：本当に何かイベントを企画できるようになってから長い時間が経ちました。人々が集まるのはいいことだと思います。

翻訳:

ベッキー・ノーランによる陶芸